イングリッシュブートキャンプ主宰のGENERALこと児玉です。
以前、友人が、日本の首相と握手をする誉れ高い機会を頂いたそうですが、その握手がナヨッとしていたと憂いていました。
首相でさえも苦手なようですが、驚くほど多くの日本人の方の握手は、いわゆる「Dead Fish(死んだ魚)」と呼ばれるナヨっとした握手になっています。実際、英語のプログラムのときに確認すると10人中、8人か9人の方の握手は「Dead Fish」、『なんか生温かいものを掴まされたな~』という感じの握手になっています。握手が日常の、主に西洋の文化で暮らし「握手馴れ」している人たちからしたら、「ナマ温か!」となってしまうやつです。グローバル環境での握手は、驚くほど強い力でがっちりと握りたいものです。
目次
弱い握手の何がいけないのか。
2点あります。
まず、1点目。率直に言うとナメられます。
握手がナヨっとしていると、「自分に自信が無い人」「コミュニケーションが苦手な人」「それを教えてくれる人が周りに居ない残念な人」と捉えられてしまう可能性が高いです。日本人の僕でさえも(固い握手に慣れてきていますので)、「ナヨ」握手をされると正直「この人大丈夫かな」と思ってしまいます。初対面からわざわざナメられることはないですよね。
2点目は、せっかくの「新密度を増す機会」を無駄にしているということです。
人と人のコミュニケーションは、お互い身体的に触れたときに一気に親密度が増します。友人や家族や恋人等と試してみてください。手でも肩でも肘でも、ピトッと相手の体を触りながら話すことで一気に距離感が縮まります。驚くほど、です(ぜひぜひ試してみてください)。ところが、普段の会話のなかで、あまり親しくない相手の体を触る機会はないで、この最初の握手(や、ハグ等)のときがチャンスです。この相手の体に触れるチャンスで一気に「ヨロシクお願いします!」という念を強いグリップの効いた握手とともに送り込むのです。
強いグリップの握手を心がけるだけで世界が変わります。
「おっ、この人やるな」「誠実そうだ」「真剣だ」「コミュニケーションを大切にしている人だな」と好印象を与えますし、その瞬間、ヨロシク!という念がお互いの体中を駆け巡ります。これだけで絶好のスタートが切れるのです。
森のなかで一人でシェークスピアを朗読されていたいだけであれば関係ないですが、英語を駆使して相手と何かを成し遂げたい、という方は是非「強いグリップの握手」から関係を始められることをお勧めします。
では、どれくらい強く握ればいいか。
わかりにくいので握力計で測ってみました。
周りのネイティブ等にもお願いし「妥当な握手の強さ」で握力系を握ってもらいました。
大雑把な調査ですが、平均すると握力計で25kgくらいが妥当と思われる握手の強さのようです。因みに(文部科学省の平成26年度体力・運動能力調査結果の概要によります)握力25kgとは、男子でいうと12歳の平均的な握力のようです。それくらいの年の男子がぎゅっと思いっきり握ったときの強さ・・・ということになりますのでご想像される強さよりも強いのではないでしょうか?
ガチっとした握手のための5つのポイントを整理した動画を作りました。対面の教室でも何度も練習しないと十分な強さにならない方も多いです。握手なんて簡単と思われている方も宣しければ参考にしてください。
握手の話や英会話コミュニケーションをストーリーで学習する「竜宮城に行ってみれば♪乙姫がドSの英語教官だった件」はこちらです。
それではまた来週。