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英語だけで『わらしべ長者』になれるのか??実際に挑戦してみた!!

スタッフのRYUです。

わらしべ長者というお話をご存知でしょうか?
日本のおとぎ話のひとつで、ある一人の主人公が最初に持っていたワラを物々交換を経ていくにつれて、少しずつ高価な物を手に入れ、最後には大金持ちになるという話です。
本当に出来るのならば夢のようなお話です。

そして今回、私のボスであるジェネラル児玉から私にとんでもない司令が下りた。

それは、

目次

『英語だけでわらしべ長者になって来い』

というもの。

この企画のルールはこちらです。

【ルール説明】

・私はこの1冊の本『”カタチ”から入るビジネス英会話』(著者サイン入り)からスタートする。

・制限時間6時間で出来るだけ多くの人々と物々交換をして、最終的に高価なアイテムをゲットする。

・日本語一切禁止。英語だけを使って交渉する。

言わずもがな非常に厳しい挑戦です。

もしかして私が英語に自信がある人物だと勘違いされる方もいると思いますが、
実際の私のスペックはというと
・留学経験なし
・英会話スクール経験なし
・工学部機械工学科卒
・顔が完全にアジア人

というかなり辛い条件です。
カタコトの英語でかろうじてコミュニケーションが出来る程度です。(通じているかは不明)
果たしてこんなレベルの人間が、初めて会う人と英語で交渉なんて出来るのでしょうか?

まさに無謀な挑戦であることは間違い有りません。

しかしボスの司令なので抗う事は許されず、早速チャレンジを開始しました。
(もちろんヤラセなしのガチ検証です)

舞台は人が多い渋谷を選びました。
かなりの猛暑で立っているだけでも汗が吹き出てきます。

なかなか声をかける事が出来ずに30分くらいモジモジしていると、
優しそうな外国人カップルを発見!

(…あの人達なら…イケるっ!!)

やれるかどうかじゃないっ!やるんだ!
私は勇気を振り絞って外国人カップルに駆け寄って行きました。
そして記念すべき最初の交渉にトライ。

「きゃっ…Can I … trade !?」

男性の方がチラッとこちらを見た。
私は何を言われるのだろうとドキドキしながらリスニングに備えて耳を澄ませていました。
しかしその後、カップルは何も見なかったような表情でそそくさと去って行きました。

私は開幕早々、メンタルに大ダメージを負ってしまいました。

なぜあんなにも見事にシカトされてしまったのか?
私が落ち込んでいると、ロケに同行してくれてた元慶応ボーイのH君がアドバイスをくれました。

H君「RYUさん、さっきのは声が小さくて、ものすごく自信無さそうでしたよ。あれだと怪しい人だと思われますよ。」

たしかに彼の言うことは事実だったし、自覚もしていた。
しかし知らない人に声をかけるというだけでも緊張するのに、さらに使い慣れていない英語で話しかけるという異常事態。
こんな修羅の道を平然とこなせる人物は、私の知る限り出川哲朗くらいしかいない。

一体どうすればいよいのか。途方に暮れた私は持っていたジェネラル児玉の著書『”カタチ”から入るビジネス英会話』を読みながら作戦を練っていた。
すると、そこには、私に足りていなかったある重大な欠点が書かれていた。

❏ジーッと音が鳴るくらい相手の目を見続ける
❏最高の笑顔は、最強の防御策!
❏ドラマの主人公のようにボディーラングエッジ

目からウロコだった。声の大きさもそうだが私にはこれらのような言語以外のコミュニケーションツールが全く用いられていなかった。
今までの私は相手から見た場合、小さい声でモジモジしてる変なやつ、要するに全く興味を持てない人物になっていた。

その時、私にある閃きが走った。圧倒的閃き。

「だからか!」

ジェネラル児玉が私にこの本を渡して、この企画をやって来いと命じた本当の理由。
それはこの本に書いてあることを実践し、私自信が英会話の”カタチ”から入ることの重要に気付かせる事だ。
そしてこのロケの内容をブログにして、この本を売ることだったんだ!

そこから私は覚醒した。

この本に書いてあることが本当ならば、私の英語レベルだって十分に交渉は出来るはず。
あとは本の内容を信じて忠実にやるだけでいい。怖いことなんて何もない。

我々は代々木公園に場所を移動して、わらしべ長者を再開した。

しばらく散策していると、レジャーシートを敷いてランチをしている外国人夫婦を発見。
今度こそ絶対に交渉を成功させてやる。
戦前の武者震いを抑えながら、私は外国人夫婦に近寄って言い放った。

「Hello!!」

それは私のこれまでの人生で最も爽やかなハローだった。
圧倒的なスマイル。
圧倒的なアイコンタクト。
圧倒的なボディーランゲージ。
この一瞬に全てを注ぎ込んだ。

外国人夫婦は一瞬とまどいの表情を見せたが、その後すぐに笑顔で話を聞いてくれた。
私は同じ調子で交渉の話を続けた。
もちろん英語はメチャクチャだったろうが、それでも外国人夫婦は私の話を一生懸命理解しようとしてくれた。
そしてその結果。。。

ついに最初の交渉成立!!

交換してもらったのはフランスのホテルのペン。
価値として上がったのかどうかは別として、とにかく生まれて始めて英語だけで交渉出来たことに感動を覚えた。

しかし喜びに浸っているのもつかの間、アシスタントのM君がまたもや釘を差してきた。

H君「RYUさん、交渉出来たのは良かったですけど、ホテルのアメニティのペンですよね。価格としては無料のものじゃないですか。本の価格は1,200円なので明らかに後退してますよ。」

RYU「うっ…」

彼の言い草はムカつくが正論であることは間違いない。

私達のゴールはあくまでいかに高価なものへと交換していけるかという勝負なのだ。

しかし落ち着け、既に交渉を始めるコツは掴んだ。あとはどれだけ良い物をトレードできるかのゲームだ。

その後はまるで違う人が乗り移ったかのように、次々と交渉を成功させた。

ピクニックをしていた学生さん達と交渉成立!

フランスのペンと韓国のハンドクリームを交換することに成功!

価値は不明だがとりあえず値段がついてるものへと交換出来た。間違いなくこれは前進と言って良いだろう。

よし、この調子でどんどん行くんだ!

続いてはオーストラリアから旅行に来ていた方々と交渉成立!

ハンドクリームと交換してもらったのは、またもやペン!!

もっと良い物と交換して下さいと言いたいところだったが、皆さんの爽やかなスマイルに「OK!」と反射的に言ってしまった。

H君「RYUさん、またペンですか。これじゃあ足踏み状態ですよ。」

RYU「分かってる。こっからだろこっから!」

実は、今度は良い物へと交換することの難しさに直面していた。

ただでさえ無茶な要求に応じてくれる人々に対して「もっと高価なものをくれ」なんて要求は簡単ではない。

手持ちのアイテムが至って普通のペンであることに少し焦りが出たが、しかし勝負はまだ序盤、ここから幾らでも挽回のチャンスはある!

休むことなく次の取引相手を求め再び散策を開始。

そしてその後すぐ、ファミリーでアウトドアを楽しんでいる方を発見。

ペンとウォータースプレーの交換に成功!

さらにお子さんからのシューティングも頂きました!

価格は不明だが、こんな暑い日に熱中症対策グッズを手に入れられたのは大きい!

まさに需要を押さえたプライスレスな代物だ。これは流れがきてるかもしれない!

そんな期待を胸に更なる交渉相手を探しに続行。

しばらく歩いていると、ワイルドな男性とエレガント美女のカップルを発見!

話しかけるとかなりフレンドリーな対応で交渉に応じてくれた。その結果、

ウォータースプレーとホワイトエールを交換して頂きました!

キンキンに冷えてやがる!こんな真夏日にキンキンに冷えた瓶ビールは殺人的な魅力!

これは素晴らしいアイテムを手に入れたぞという高揚感と、むしろ自分が飲みたい気持ちをグッとこらえて更に次の交渉へと向かった。

顔出しNGでしたがマーク・ザッカーバーグ 似の男性を発見。

交渉の結果ホワイトエールとアサヒスーパードライのビール同士のトレードとなった。

しかし頂いたものが常温だったのはミストレードだったか!?

これまで上手い具合で前進し過ぎていただけに、心の余裕から隙が出てしまったのかもしれない。

ザッカーバーグの見事な交渉術に返り討ちにされてしまった。

これがわらしべ長者に潜む悪魔と言うべきなのか。

猛暑の中をひたすら歩いて回ったためしばしダウン。

木漏れ日の下で休憩をしてCP(コミュニケーションポイント)を回復する。

逃げちゃだめだ。逃げちゃだめだ。逃げちゃだめだ。

俺はこのミッションを必ず成功させて、真のグローバルパーソンへの第一歩を踏み出すんだ。

そう心に決めて私は数分後に再起動した。

CPが十分に回復したのでわらしべ長者を再開すると、行く先に「エロフォル二ア」と書かれたTシャツを着ている人を発見。

これはけしからんと思い交渉してみると、やはりフレンドリーな方ですぐに交渉には応じてくれた。

しかし彼の要求は「クラッカー2袋でどうだ?」と提示だった。

むむ。これは明らかに不利なトレードだ。アサヒスーパードライ1本に対してクラッカー2袋は安すぎる。

もっと良い物をくれと言いたいがなかなか切り出せない私に対してエロフォルニア先生は「OK!?OK!?」ととてもスマイリーに迫ってくる。

「OK」

かなり不利なトレードになってしまったと思いつつも、エロフォルニア先生の笑顔に負けて交渉成立。

しかしこれまでで一番アイテムの価値が下がってしまった。

H君「RYUさん、何やってるんですか。クラッカー2袋なんて価値としては百円以下ですよ。ここからどうやって挽回するんですか」

RYU「分かってる。しかしドラマというのは最後にどんでん返しが待ち構えているものさ」

残り時間はあと1時間を切っていたが、まだ諦める訳にはいかない。

我々は代々木公園をあとにして渋谷駅前で最後の勝負に出ることにした。

ちなみにこの日の代々木公園は『ポケモンGO』のプレイヤー達で溢れかえっていました。

ポケモンGOより『わらしべGO』の方が熱いことにみんな気付いてないようです。

そんな方々を横目に渋谷駅へと向かっていると…

向こうから声をかけてくれる優しいお姉さんに遭遇!

とにかくクラッカーから脱却せねばと思い、何でも良いので交換して下さいとお願いすると、

おそらく女性用のフェイシャルパックと交換することに成功!

女性限定なアイテムにはなりましたが、クラッカーよりは絶対にチャンスあるはず!これを持って渋谷駅前で最終勝負を掛けるんだ!

我々は渋谷駅前へと急ぎ、交渉に応じてくれそうな外国人女性を探した。

しかし制限時間は残り10分を切っていた。

なかなか良い交渉相手が見つからず、このままタイムアップになることを恐れた私は、ダメもとでハチ公前に座っていたアジア系の男性2人に声をかけた。

最後の力を振り絞って最高のスマイルで話しかけた。

私は今交渉相手を探していて困っているのだと。

しかし向こうは私をキャッチの店員かと勘違いして完全に警戒している。

それはそうだ、私だってもし海外でこんな男に話しかけられたら絶対に警戒するだろう。

しかし私は最後の希望を捨てずに粘り続けた。

ここで必殺の圧倒的アイコンタクト発動。

相手の注意をそらさないように誠意を持って自分の状況を伝えた。

つたない英語ではあるが自分のパッションを全身全霊で表現したのだ。

すると次第に打ち解けた雰囲気になってきた。

相手の方々も嬉しそうに話を聞いてくれるようになった。

私は頼むからこのフェイシャルパックと、何か素晴らしい物を交換してくれないかと交渉を続けた。

とうとう交渉に応じる気になったこのナイスガイ2二人は、お互いのバッグから何かをゴソゴソ探す素振りを見せた。

これはとんでもない逆転劇があるかもしれない!

そう期待する私は、目を輝かせてその時を待っていた。

そしてついに交換成立!

私が最終的にゲット出来たのは…

『そこそこ良いペン』

(またペンかい!!!)

そしてここでタイムアップ!!

6時間英語でわらしべ長者をして得られるものの検証結果は、

『ペン』であることが分かりました。

今回は大金持ちになるという目標は達成こそ出来ませんでしたが、それと同じくらいの大切なモノを得られたと思います。
一度でも英語が通じたという自信は、今後の自分を加速度的に成長させてくれる材料になります。

本当に素晴らしい経験でした。

ご協力頂きました皆さま。この場を持って大変感謝申し上げます。
有難うございました。

そして私はオフィスに帰り結果をボスに報告。

RYU「非常に良い経験になりました。とても心優しい方々と何度も交換に応じて下さいました。」

ジェネラル児玉「そうか、それは良かった。それで結果はどうなった?」

RYU「ペンです。」

ジェネラル児玉「…」

RYU「いやこれはペンと言ってもただのペンでは無いんですよ。何というか、私の努力と汗の結晶…」

。。。

そして30年後…

そう…

実は私からそれから30年このわらしべ長者を続けていた…

長かった…

そしてついに…

ついに私は手に入れたのだ…

この…

ロールス・ロイスを…

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