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ButもHoweverも、「しかし」という意味の言葉です。
便利な言葉なのでよく使います。
皆さんはどちらを多様されますか?
僕は上記のうちのひとつは極力使わないようにしています。
そもそも何か違いがあるのか、ということですが、ひとつ文法的な大きな違いがあります。
意外に忘れられている方も多いかもしれませんが、大雑把に言いますとbutは「接続詞」なるものですが、howeverは「副詞」で、「But」は、文と文をつなぐ役目で使われているのですが、howeverは文を繋ぐ役目を負いません。
という形に対して、
という形ですね。
This cake is very delicious, but it’s so expensive.(このケーキはとても美味しいけど、高いです)
This cake is very delicious. (このケーキはとても美味しい)
However, it’s so expensive. (しかしながら、とても高い)
1文で話すか2文になるか。この違いです。
1つの文で言い切るか、2文にわけて言い切るか、という違いですが実践では断然2文に分けて言い切る、
を使った言い方をお勧めします。
理由は、2つあります。
ひとつは、単純に短い方が通じやすいから、です。
われわれ非ネイティブが英語を使うときは、自分たちの英語は完璧じゃないということを割り切った方が有効です。
外国語だから、下手なのは当たり前です。それを恥じる必要は毛ほどもありません。
ただ、通じにくいのであれば通じやすい工夫をしてみるのがスマートな対応になります。1文、1文が区切れている方が相手は理解しやすいです。変に文章が長くなると、途中で聞き返すこともできないかもしれません。
であれば2文くっつけるより1文ずつです。細かくチョップして届けるほうが伝わりやすくなるのです。
もうひとつは、ロジカルかどうかです。
日本人同士でも当然ですが、グローバルコミュニケーションでは、より一層ロジカルになる必要があります。
コミュニケーションスタイルが異なる者同士ではロジカルになれば通じやすくなります。1+1=2は万国共通ですし。
そこへいくと僕たち日本人のコミュニケーションはロジックよりは情緒、簡潔よりは冗長といった特色があるように感じます。
そんな僕たちにはbutやandといった接続詞はきわめて便利なもので、慣れてくるとどんどん使いたくなります。
気がつくと、1文のなかにbutが2回、andが1回入っていた!とか。Andやbutでどんどん内容を付け足してさまざまな情報を盛り込もうとします。これではロジカルになることからどんどん離れていってしまいます。
1文1文切り離して使うhoweverであれば、自分の言いたいことをシンプルに整理する必要が出てきます。
そのプロセスが自分の考えをロジカルに整理するプロセスになるのですね。
ButではなくHoweverを使ってみる。
そんな工夫で伝わりやすさはグンと変わってくるのではないでしょうか。