イングリッシュブートキャンプという英会話の短期集中プログラムを主宰しているGENERALこと児玉です。
実はもともと、高校3年間で英語で赤点を6回もらったほど英語は苦手ですし、嫌いでした。
僕に英会話の素質があるか・ないか、というのはさておきまして、僕自身は長い間、「英会話の素質」について大きな勘違いしてきました。そして、当時の僕のように、「英会話の素質」について誤ってとらえている方がとても多いので、この記事を書くことに致しました。
僕が学生のころから「英語は苦手だ」、もっというと「英語の素質は皆無」と思い込んできたのは、ずばり英単語や英文法を覚えるのが苦手だったからです。当時の学校の英語は、社会科の授業のように暗記が中心だったような気がします。単語を覚え、文法を理解していれば解ける(逆に、それがダメだと悲惨な結果になる)ペーパーテストが主体でした。
もともと「暗記」という行為自体があまり得意な方ではありませんでした。
故に、この英語というものに興味が持てませんでした。
まあ、周りに外国人のいない僕の住んでいたところでは「英語なんて使うことはないだろう」と漠然と感じており、英語は「実用することのない言語」でした。従い、英語を勉強するということは、「将来使うこともない暗号」を無理やり覚えさせられているような気がしておりました。とても無機質な暗号で、興味も何も沸かないものです。それでは勉強がはかどるはずがありません。単語もなかなか覚えないわけです。
それではテストでいい点がとれるわけもなく、毎回毎回低い点を取り、英語の苦手意識は増殖していきました。
「暗記が苦手」⇒「英語が苦手」という構図になっていたのです。
そして僕は、自分の暗記力が急激に良くなることはないと達観していましたので、暗記力がない僕は英語の素質がないんだ、と思い込んでいたのでした。
しかし、底抜けに楽観的な僕は、「英語の素質がない」と悟ったにもかかわらず、高校を卒業してからアメリカにわたり、向こうの大学に入ることにしたのでした。
まあそれはそれは、英語力を得るためには相当苦労しましたが、渡米して実際に英語を使う生活の中で気が付きました。
英語力 ≒ 暗記力というとらえ方は間違い
だと。
実践で使い始めて分かったことがあります。
それは、ネイティブスピーカーレベルの単語力を身に着けるのは現実的ではなく、それより、「いま知っている英語をなんとかやりくりして伝える方が、よっぽど有効」ということでした。
それは出来れば全ての英単語を覚えるに越したことはないですが、それには物凄い歳月とエネルギーが必要です。
であれば、知っている単語でやりくりして会話がきちんと成り立つのであれば、そちらの力をまず磨くべきだと気づきました。
そしてそれに大切なのは、物事を覚えていく能力ではなくて、あらゆるアイディアを駆使して相手に伝える「発想力」です。つまり、有効な英会話とは「暗記力」で勝負するのではなく、「発想力」で勝負する、ということなのだと気が付いたのです。
それまで、暗記が苦手だった僕は、「英単語が覚えられない」「英文法が頭にはいってこない」ということで「ああ、自分には英語の素質がないのだ」と思っていましたが、英会話は「発想」なんだと気づいた瞬間、ぜんぜん違った世界が見えました。長いトンネルから出れた気がしました。
「なんだ、暗記力がなくても、ぜんぜん英会話大丈夫じゃん」
ということでした。
そもそも、僕たちはネイティブ英語なんて目指さなくてもよいのです。(この点は、先日の記事をごらんください)
学校で十分に英語を勉強してきた私たちは、今持っている単語力で何とか会話を成り立たせる発想力を鍛えることで「喋れる」を手に入れることが出来ます。
もしあなたが暗記力が低いと感じて、だから英語も苦手だと思ってしまっているのだとしたら、全然そんなことはありませんよ!
英会話は発想のゲームだと思ってご機嫌に取り組んでみてください!