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英会話の苦手意識がなかなか消えない本当の理由【11】 会話の『構造』が、いまひとつ

「英語なんて話せない!」と苦手意識を感じている方。イングリッシュブートキャンプという短期集中のプログラムを運営してきた私達が学んできた、英語の苦手意識を払拭し「話せる!」まで到達する実践的な手法を12連載で紹介させて頂きたく思います。

「日本語」モードから、「英語」モードへ、カチッとスイッチを入れかえればグローバルコミュニケーションがうまくいくわけではありません。

私たちにとっての英語とは非母国語です。

当然、母国語より不便なわけですから、母国語を話すときより『伝わりやすく』ということを意識した方が戦略的ですよね。ここを気を付けないで話をすると、『あれ、やはり伝わらない』と英会話に対する苦手意識が増殖していってしまうかもしれません。

非母国語として英語を使うときのコツは、『常に相手に100%理解されているわけでははい』という前提に立っておく、ということです。

たとえば、発音が悪かったり間違えた語法を用いていたりと、一部情報が欠落した状態で相手に届いて いるかもしれません。ちょうど、虫に食われた本のページのようなものです。運悪く虫に食われて、文章情報の一部が欠落しているページをイメージしてみてください。

ただ、一部虫に食われた本でも、運がよければなんとか意味は把握できるかもしれません。前後の情報や文脈から、欠損している部分を想像してなんとか意味を補完できる場合もあるということです。

英会話も同じです。万が一、あなたが英語で伝える情報の一部が欠落していても、相手がそれを補って理解してくれる。それで意味が通じる、という形でも構わない。むしろ、その相互依存の形を想定して会話を進める方が、効果的で実用的なのだと思います。

そのために出来ることがあります。

それは、いくつか欠けている情報があったとしても、相手が意味を補完させやすいように話をするということです。

具体的に言うと、文章の構造に気をつけるということです。

たとえば、すぐにできるのは「結論から言う」話し方です。

日本人の話し方は結論を最後に言うパターンが多いのです

小説のようにいろいろな話をちりばめ、ハラハラ、ドキドキさせ、 長い物語の最後に「ということで、私は◎◎さんの意見に賛成です」とやりがちです。

物語的だし浪花節的で味もあり、僕も個人 的には好きですが、第10話でも見た低文脈の会話では、これでは結論を見失ってしまう人が多いのも確かです。

バシッと結論を先に言う。そして 理由を並べる。

これがグローバルでの伝わりやすい話し方です。

低文脈で有用な直接的な表現とも合致します。

▶30秒で伝える「エレベーターピッチ」

たとえば「エレベーターピッチ」というものがあります。これはアメリカのビジネス界でよく引用される言葉ですが、「超短時間でのスピーチ」のことを言います。エレベーターで要人にたまたま出くわしたときに、一緒に乗っている非常に短い時間の中で、大切なことを簡潔に伝える、といったことからきています。

たとえば、たまたま大物投資家とエレベーターで一緒になったと して、「私の事業に投資してください」と短時間で訴える。時間 は30秒から1分程度で、自分の言いたいことを相手に伝える、 といったごく短い時間でのプレゼンのことを言います。

▶会話をピラミッド構造に

この訓練をすると、論理的に話す癖がつき、かつ整理されていると思うので、相手にはグーンと伝わりやすくなります。コツは 会話をピラミッド構造にすることです。

たとえば「リンゴは好きですか?」という問いには、

「好きです。理由は3つあります。1つ目は甘いからです。2つ目は ジューシーだから。そして最後3つ目は健康にいいからですね」という形です。

この文章は分解してみると、理由1~3のうえに結論が成り立つというピラミッドの構造があり、それを結論から先に述べているということになります。

大切なのは、最初に文の構造を表明してしまっていることです。

「I like apples. I have three reasons.(リンゴが好きです。理由 は3つあります)」

つまり「自分の意見はこれで、ここから理由を羅列していきますよ」と、話の構造を最初に明示するのです。 そして「three(3つ)」のところは当然ですがボディーラン グェッジを活用します。 そう、指を3本突き出すのです。

そして、 「First,(最初は)」と やるときは指を1本、 「Second,(2つ目は)」で指を2本、 「Third, (3つ目は)」のところで指を3本突き出します。突き出された指 の視覚的効果もあり、相手はあなたがいま何を話しているのかが わかり、たとえ少し聞き取れないところがあっても、十分意味を 推測してくれる期待が持てます。

この話し方をするだけで、たとえこちらからの英語の情報が多少欠落していても、相手に断然伝わりやすくなるはずです。英語、またまた好きになるかもしれません!

エレベーターピッチについては、こちらの動画も参考にしてみてください。

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